「 栄養相談コーナー 」

 現在我が国は飽食の時代を迎えていると言われていますが、栄養状態は決して理想的とは言えません。全般的にカルシウムと食物繊維の不足が指摘されています(図1参照)。カルシウムは骨や歯の成分となるだけでなく、筋肉の収縮や血液の凝固に必要な因子です。また神経の興奮性を沈める作用があります。

 近年、若年層において凶悪な犯罪が多くなっていることや、俗に言う「切れる」という現象もカルシウム不足と関係があるのではないかと言われています。一方、食物繊維は、腸管内の未消化物や老廃物を排泄する作用があり、便秘防止や大腸疾患の防止に役立ちます。近年大腸疾患の発症率が高まったことと食物繊維も不足は高い相関性があります。

 カルシウムは牛乳(乳製品)や小魚に、食物繊維は野菜や果物に多く含まれており、これらの食品を充分摂取することがカルシウムや食物繊維の不足を解消してくれます。このコーナーでは栄養士があなたの食事の聞き取りを行い、オリンパス光学製栄養計算ソフト「栄養相談室」を用いて栄養状態の判定を行います。また過不足があった栄養素について、その解消法を検討できます。是非一度ご自分の栄養状態をチェックして下さい。



グラフ(栄養素充足度)

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