文教キャリeye
「ホテル業の大変さを理解していない学生も多い」国際学部国際観光学科3年 奈良輪 祐江

 外資系ラグジュアリーホテルであるグランド ハイアット 東京は、ハイアットグループのブランドの1つである「グランド」として、伝統的な雰囲気を現代的にアレンジした大型ホテルです。客室数が300室以上にもかかわらず、格調高いインテリアとサービスを提供しています。
 ロビーや客室など至る所が日本ではないような国際的でモダンな雰囲気に包まれており、コンセプトやターゲットに合わせたブランドの発信力の強さに驚きました。
 スタッフに向けたトレーニングも充実しており、従業員満足度を計るアンケートでは、結果を従業員へ開示し積極的に改善も行っているそうです。お客様はもちろん社員からも選ばれるホテルになるための企業努力やスタッフへの気遣いが素晴らしいと感じました。
 ホテルは華やかで楽しそうなイメージがあることから、ホテル業の大変さを理解していない学生も多い。「どんな職種でも良いので、実際にホテル業務を体験し、大変な中でも自分の目標・やりがいを見つけることができたのなら、その時は自信を持ってエントリーしてほしい」という池田さまのお話に身が引き締まりました。
 外国人観光客の対応はもちろん、英語力は当たり前に求められます。とにかく毎日継続して勉強していくことが大切とお聞きしました。また資格があれば良いのではなく、ホスピタリティを発揮できる人間性が重視され、周囲への声掛けや取るべきアクションなど、その場の空気が読める、配慮ができる人材が求められると教えていただきました。 
 大学でホスピタリティを学んでいる私にとって、今回の取材はあらためて「接客のプロとしてホテルで働くということ」を真剣に考えるきっかけとなりました。