井徳ゼミとは

”企業や社会の抱える課題をコミュニケーションで解決する”
マス・メディアからの一方通行のコミュニケーションの時代は終わりました。今は世界中の人が世界に向かって、スマホを使いながら、好きな時に、好きな情報を好きなように発信する時代です。各自が相互に情報発信する時代はデヒューズ・コミュニケーション(乱反射)の時代だと言えるでしょう。このような高度な情報社会では、問題も複雑化しています。また、解決策の手立ても多彩です。問題解決に、広告、広報・PR、販売促進(SP)、口コミ、さらには商品開発、店舗開発、パッケージデザイン開発など、あらゆるコミュニケーション手段を使って課題解決あたります。つまりマーケティングの中のコミュニケーションを駆使して課題解決を図ることを学ぶのがこの研究室です。だから学ぶのは広告だけではありません。今の時代、広告だけで解決できるほど単純な課題は少ないのです。ありとあらゆるコミュニケーションを通じて企業や社会の抱える課題を解決することを学ぶ、それが井徳研究室です。
 
マーケティング戦略の立案において、最も重要なのは課題の設定です。課題設定の仕方で、以降の戦略は大きく異なってくるからです。そのためには客観的なデータの収集と分析に基づいて課題の設定をしなくてはいけません。だからこの井徳研究室ではマーケティング・リサーチにも重点を置きます。定量調査、定性調査などの様々な調査を実行し、そして分析し、アイディアを出していきます。最終的にマーケティング・コミュニケーションの戦略プランの作成を行います。つまり「戦略立案ゼミ」と言えるでしょう。

目指すゴール

”コミュニケーション全体の効果的な戦略設計図を作るノウハウを学ぶ”
 
広告作りは家を建てるのと似ています。家を建てるにはまず設計図が必要です。いくら腕形にのいい大工や左官屋が集まっても家は立ちません。どのような家を建てるべきか?の構想があり、その構想をみんなが理解できるカタチに表したのが設計図。この設計図があって初めて家を建てることができるのです。その大事な設計図は気候風土、土地の広さや周りの環境、住む人の家族構成や家族の年齢・ライフスタイル、建材の新製品情報や技術開発、加えて住む人の意思や希望などを考えながら設計します。設計者の勝手な思いだけで設計図を引くことはできません。
 
広告も同じです。市場や競合の動向、消費者のニーズの変化、自社の強みや弱みなど、幅広く考慮して広告という設計図を描いていきます。それが広告戦略です。ただ、現在は広告だけで企業や社会の課題を解決することはできません。広告を始めとするあらゆるコミュニケーション手段、例えば広報・PRや、SP(販売促進)や、パッケージデザインなどを使って問題解決を図らなくてはいけません。
 
コンセプトメーキングと戦略立案。それが井徳研究室の行うことです。広告作りは前段階が重要で、つまり客観的な分析や仮設立案やコンセプト(コンセプトとは重要な考え方のこと)が重要で、これらのコンセプトをもとに戦略を立てます。井徳研究室は広告戦略ゼミであり、広告制作ゼミではありません。だから広告のセンスがない、技術がない、それでまったく構いません。コミュニケーション全体の効果的な戦略設計図を作るノウハウを学ぶ。それが井徳研究室の目指すゴールです。
 

研究室からのメッセージ

研究室からのメッセージ

このゼミは忙しいかもしれません。なぜなら、このゼミは文教大学の評価を背負っているからです。私たちのゼミが相手先企業から「素晴らしいプレゼンだ。文教大学ってなかなかやるねえ」となれば大学全体の評価が高まるし、つまらないプレゼンをしてしまうと、「文教大学って大したことないね」となってしまいます。「大学全体の評価を背負ってプレゼンする」と意識すると、レベルの低い提案はできません。「文教大学全体の評価のために頑張る!」これが井徳ゼミの合言葉。
 
井徳ゼミは体育会系の色合いを持つゼミです。どんなに忙しくてもやり上げる、時間の少なさを理由にしない、できない理由を探さない、困難な道と安易な道があったら必ず厳しい道を選ぶ、高い目標を持って作業に取り組む。井徳ゼミには休みという概念はありません。自分たちでスケジュールを立て、目標に向かって自分たちのペースで進めていきます。そして休みも自分たちで決めます。全ては自分次第。また自分を閉じている人にも合いません。自分の意見を持ち、それをみんなの前で堂々とプレゼンテーションできること、自分を解放し、他者と取り組む、そんな人に合うゼミです。だから体育会系のノリが好きでない人には合わないゼミです。「知の体育会系ゼミ」なんです。
 
体育会系ゼミな理由はにもあります。後輩の面倒をみないといけないゼミだからです。自分が得たノウハウやナレッジは、卒業までに後輩に授けなければいけません。それはマーケティングの知識だけでなく、グループ運営や、就活や、遊びのイベントに関してまでの、すべてを後輩に授けて卒業しなければなりません。だから井徳ゼミは上下関係が濃密です。しかも夏や冬の合宿には卒業生も参加しなくてはいけません(強制ではないけれど)。実際、夏・冬の合宿にはたくさんのOB・OGが駆けつけてくれます。たくさんのOB・OGと現役ゼミ生が合同で開催する夏・冬のゼミ合宿。強力な縦の絆の強いゼミなんです。
 
巷間、「井徳ゼミはブラックゼミ」と噂されます。しかし、これは正しくないと思います。何故なら、「ブラックとは努力の割に報われないこと」を言うからです。井徳ゼミは神奈川県産学チャレンジプログラムで県内250チームを代表して模範プレゼンテーションに選ばれたりするゼミです。それも2チーム同時に!そんな井徳ゼミは周囲から高い評価と注目を得ていますし、学内からも「井徳ゼミは凄い!」と賞賛されています。たくさんのお褒めを戴く井徳ゼミをブラックと呼ぶのはふさわしくありません。常に高い成果を出すゼミなんです。
 
「大学時代を何となく過ごしてきた」、「これといって大学時代にやったことがない」、「このままでは何をしに大学に来たのかわからない」・・・。そんな無目的に毎日を過ごしている人はいませんか?そんな人はこのゼミに来てください。そして「ゼミだけは一生懸命頑張った!取り組んだ!」という実感を積み上げてください。大学の成績はそれほど良くなくても構いません。大事なのは頑張ろうという気持ち。その気持ちがあれば大丈夫。ぜひ井徳ゼミに来てください。井徳ゼミは頑張る人のためのゼミなんです。